ホームで約4カ月ぶりの勝利をつかんだ前節・仙台戦で、今季初めてメンバー入りを果たした中村北斗。地元・諫早市出身のご当地選手の初めてのメンバー入りということもあって、選手紹介の際、名前が読み上げられるとサポーターの声量も他選手より大きなものになっていた。さらにアップを終え、引き上げる際にもスタンドのいたるところから中村北斗に向けて大きな声援が送られていた。
そのことについて記者が26日の練習後、「地元の選手は人気が違いますね。サポーターの声量が違いましたよ」と声をかけると「そう?」と素っ気ない返事が。しかし、そこに居合わせた甲﨑コーチから「『地元だから当然っしょ』って言っていただろ」と内情を暴露されてしまう。これに中村北斗も「前ちゃん(前田悠佑)が嫉妬してきたからそう言っただけ」と弁明したが、「地元中の地元だから。(声援が大きいのも)そら、そうよ」と自身への声援の大きさについては自信もあったようだ。
「名前を聞くのも久しぶり過ぎて、みんなが声を大きくしてくれたんじゃない?」と照れ隠しのように言う中村北斗だが、長く悩まされてきた膝の状態も徐々によくなっており、練習でもベテランらしい動きを見せている。地元に戻ってくるのが目的だったわけではなく、力になるために戻ってきた。厳しい残留争いを戦う最終盤に向けて、ここから自身の存在感を示していきたいところだ。
(長崎担当 杉山文宣)
2018/09/26 15:41