度重なる負傷によってプロ入り後は多くの時間をリハビリに費やしてきた岡山の久保飛翔が前節の京都戦でJデビューを飾った。
3年目でようやく最初の一歩を踏み出した久保は、「サッカーができる幸せを噛みしめられましたし、今まで以上に感謝の気持ちが強くなりました。本当にたくさんの方から連絡をいただいて、こんなに支えてくれる人がいるんだなってことをあらためて感じることができました」と感慨深く振り返る。
デビュー戦で見せたプレーは実に堂々としたもので、「実戦で自分のプレーをやれていた。巡ってきたチャンスをつかめるかどうかっていう賭けに、十分に勝ったと言えるパフォーマンスだった」と長澤徹監督は評価。試合はアディショナルタイムに同点に追い付かれて勝利を逃す残念な結末となったが、久保は「それも自分ではポジティブに捉えようと思っている。あの経験があったから、とこれから言えるようにしたい」と前だけを見つめている。
「ケガがあってデビューが遅れたけど、もともと岩政(大樹/元日本代表)の後継者という位置付けでクラブが獲得した選手」(長澤徹監督)。岡山を支えていくディフェンダーとして期待される大器の今後に注目が集まる。
(岡山担当 寺田弘幸)
2018/09/20 17:55