今季に初めてJリーグへ挑戦している“タイの国民的英雄”FWティーラシンは、自分自身が成長していることを実感しながら首位を走るチームへ貢献することだけに集中している。
ここまでリーグ戦24試合に出場して5得点。得点数は物足りないと言っていいだろうが、ティーラシンの頭の中にあることは城福浩監督の要求に応えること。現在は8試合連続で試合途中からピッチに送り出されて指揮官からは試合状況に応じたプレーを求められているティーラシンは、「監督が求める役割を必死にやって、もっともっとチームの役に立ちたい」と話すように献身的にピッチを駆け回っており、「正直に言うと、自分がこれまで奪ったゴールが勝点に交換できるなら、そうしたいという気持ちです。自分のゴールが意味あるのはチームが勝ったときだけだと思っています」と続けた。
タイでは自分の得点でチームを勝たせる華のあるストライカーの役割を担ってきたが、広島ではチームのために献身的に戦う姿を見せているティーラシンは、「日本にきてからいろんな面が成長していると自覚しています」と充実感をのぞかせている。
(広島担当 寺田弘幸)
2018/09/18 19:37