ブラジル出身のハモン・ロペスは14年6月、ウクライナのヴォリンから仙台に加入。当初は攻撃的MFだったが、渡邉晋監督の指導のもとFWにコンバートされJリーグに順応し、以後、主力選手として活躍した。16年には10ゴールを達成し、同年のJ1・2nd第14節・鳥栖戦(3○2)では自身初めてのハットトリックを記録した。
17年からは柏に完全移籍していたが、今季の7月に契約解除。所属先がないまま、ブラジルで自主トレーニングを続けていた。その間にもいくつかのオファーはあったという。しかし仙台からの話が届くと、「プレーしたことがあるクラブですし、すぐに『行きたい』という気持ちになりました」と即決した。
渡邉晋監督は8月31日にチームトップの11ゴールをあげていた西村拓真がCSKAモスクワに移籍したときに強化部へリクエストを出しており、「迅速に動いてくれたクラブに感謝しています。オファーに応えてくれた彼の気持ちも伝わった」と今回の獲得を喜んだ。
ハモン・ロペスは公式戦から2ヵ月あまり離れており、以前の在籍時から仙台にも多くのことが積み上がっているため、今後の出場の見通しは不透明。しかし監督は11日のゲーム形式の練習を見て「やれそうか?」という期待も抱いたという。体の強さ、左足からのパワフルなキックなどに、今後の期待がかかる。
「応援歌を覚えていますし、また歌ってもらえればうれしい」と、ハモン・ロペスは再びピッチ上で自身への応援歌を聴くことを心待ちにしている。
写真:板垣晴朗
(仙台担当 板垣晴朗)
2018/09/11 17:58