
神戸MF藤田直之が、J1通算200試合出場まであと1試合に迫っている。J1での出場試合数は鳥栖で127、神戸で72。攻撃サッカーを支えるアンカーは「大きく意識することはないけど、節目の試合であることは間違いない」と受け止める。
当時J2の鳥栖に加入した10年、開幕戦の札幌戦でデビューを飾った。主力として定着し、翌年にはJ1昇格に貢献。12年から4期連続で主将を務め、同年にはJ1で5位に入る立役者の一人に。15年には日本代表にも選出され、韓国代表戦に出場した。
着実にプロの階段を登ってきたようにも見える藤田のキャリア。ただ、背番号14が大切にしてきたのは「雑草魂」だという。福岡大4年次、所属先がなかなか決まらなかったといい、決してエリートではない自分と向き合い、プロのピッチで戦ってきた。そして、自らの成長を追い、16年に神戸への移籍を決断している。
「プロに入ったときに200試合も出場できるとは思わなかった。ここまでやってくることができたし、こうやって記録は出ていくものだと思う。これから300試合、400試合を目標にやっていきたい」
22日には思い入れのあるベストアメニティスタジアムで、鳥栖と天皇杯ラウンド16を戦った。悔しい敗戦を喫したが、「もっと自分たちもハードワークしないといけない」とあらためて大切なメンタリティーを確認。26日のJ1第24節・横浜FM戦は、磨いてきた31歳のスキルと覚悟をぶつける大切な舞台となりそうだ。
(神戸担当 小野慶太)
2018/08/25 10:57