23日、長崎の高木琢也監督がJ1での親子対決について語った。
25日に柏との対戦を迎える長崎だが、柏所属の高木利弥は高木監督にとって実の息子。今夏、利弥が千葉から柏に移籍したことでこのタイミングでJ1での親子対決が実現することになった。とはいえ、長崎は3連敗中で前節、最下位に転落したこともあり、高木監督は親子対決の感慨にふける余裕もない様子。それでも、対戦相手として見たときの利弥について分析を教えてもらった。
「柏さんは攻撃に関しては左サイドというよりは基本的には右サイドからなので、(左SBの利弥が)そんなに縦に出てくる要素はないですよね。攻撃の部分で何ができるかというのは正直言って分からないです。ただ、クロスに関しては100%ではないけど要所、要所でいいところに入れてくるので、そこに対しては注意しないといけない」
柏は右サイドが強力であるため攻めに出る回数は少ないが、その左足からのクロスには警戒を示していた。前述のとおり、厳しい状況にある長崎だけに高木監督も「やる気がない選手は僕としても使う気はならないし、元気がない選手も使えない」と選手たちに発奮をうながしている。父としての威厳を示すというよりも長崎の監督として流れを変える勝利が欲しいというのが、いまの心境だろう。
(長崎担当 杉山文宣)
2018/08/23 18:25