3日、仙台の渡邉晋監督が、W杯ロシア大会ラウンド16での日本とベルギーの試合を振り返った。
仙台は6月29日から7月4日まで熊本県内でキャンプを実施しているが、偶然にもこの熊本では02年W杯日韓大会でベルギー代表がキャンプを行っていた。日本時間3日未明にテレビで日本対ベルギーを視聴した渡邉監督は、「日本サッカー界に関わっている者の一人として、誇らしい試合。だからこそ勝ってその先を見たかった」と日本の戦いぶりを称えた。
また、渡邉監督は過去にJFA公認S級コーチライセンス取得のための海外研修でイングランドのエバートンを訪れており、当時の監督が現在のベルギー代表監督である、ロベルト・マルティネス監督だった。そのマルティネス監督の指揮について渡邉監督は、「ベルギーが選手交代で[4-4-2]にシステムを変えたことが試合の大きなターニングポイントになった」と感じたという。「ベルギーが3バックのままならいろいろなところで日本が優位性を作れたが、あの変更で個人対個人の局面を多く作ったことが大きかったのでは」と振り返った。
一方、「相手の交代直後に乾(貴士)選手が手で『4』を作って、相手が4バックになったことを味方に知らせた場面が映っていました。あのようにピッチ上でいち早く全体像に気づいて対応する選手が出てきていることが、日本サッカーにとって進歩のひとつだと思います」とも言及した。
(仙台担当 板垣晴朗)
2018/07/03 18:20