今節はアウェイでの熊本戦。その熊本に縁のある選手が、福岡にはたくさんいる。GK圍謙太朗は長崎出身だが中学と高校時代を熊本・大津で過ごし、堤俊輔と篠原弘次郎は過去に熊本に在籍してプレーした。また久藤清一コーチは昨季まで熊本のコーチングスタッフとして働いた。それぞれが熊本に思い入れがあるが、中でも特別な思いで今週末の一戦に臨むのが、木戸皓貴だろう。
木戸は熊本で生まれ育ち、中学までを過ごした。東福岡高、明治大とその後は県外に出たが、熊本が故郷であることは変わらない。
「高校、大学と熊本でプレーすることがなかっただけに、今回、熊本でプレーするチャンスがあることにワクワクしている。水前寺(競技場)でプレーするのも初めてだし」という木戸が狙うのは、プロ初ゴール。ここまでリーグ戦では2試合の出場(いずれも途中出場)だがまだ得点はない。熊本での初ゴールにこだわるのは故郷であるという以外にもある。
「僕はものすごい“おばあちゃんっ子”なんです。小さい頃はよく一緒に散歩に行ったし、車で買い物につれていってもらったり。福岡でのホームゲームにも何回は来てくれているのですが、歳も歳なので、そう何度も来れない。今回、水前寺には両親や兄、母方のおじいちゃん、おばあちゃんと一緒に来てくれると言うので、ぜひその前でゴールを取りたいな、と。ゴールって、おばあちゃんにも分かりやすい活躍ですからね」
木戸の願いは叶うか。
写真:島田徹
(福岡担当 島田徹)
2018/06/08 18:45