筑波時代の中野。昨年の天皇杯では5ゴールを挙げ得点王に輝いた
磐田は5日、天皇杯2回戦・中京大戦の会場となるヤマハスタジアムで前日トレーニングを実施。11対11の実戦形式に近い形でセットプレー練習を行うなど、約1時間半汗を流した。
J1・J2クラブが参戦する天皇杯2回戦。名波浩監督にとっては、15年の1回戦・北陸大戦、16年の2回戦・神奈川大戦に次いで3度目の学生チームとの対戦となる。指揮官は「俺たちが全身全霊をかけて100%の力を出して勝ち上がることが重要。『どうせ入らないよ』とか、『どうせやられないよ』とか、そういう気持ちで勝っても先はない」と全力で戦うことの重要性を話した。
また、この試合ではFW中野誠也の先発出場が濃厚。昨年の天皇杯では、筑波大に所属しながら5ゴールを挙げて得点王に輝いた。今季はサックスブルーのユニフォームを着て挑むことになるが、このコンペティションについては「去年があるので、いいイメージはもっている」。学生として参加した昨季の経験を踏まえ、「去年対戦したチームは(相手が)受けてくれているという印象をもっていた。自分たちがそうはなりたくないから、スタートから思い切ったプレーが必要」と、学生チームと対戦する上でのポイントを話した。
ここ最近は、シャドーでプレーする機会が多く、新境地を開拓しつつある中野。「磐田のサッカーで求められるシャドー(像)が分かってきた」と手ごたえも感じているが、この中京大戦では久しぶりに最前線でプレーすることになりそう。「今までのサッカーキャリアを考えれば、最前線でやってきた時間のほうが圧倒的に長い。そこで戸惑っていたらダメ。最前線で自分のストロングポイントを思い切り出していきたい」と意気込みを語った。
昨年度大会のいいイメージを、そしてここ最近の好調なパフォーマンスをもって、チームを3回戦進出に導く活躍を目指す。
(磐田担当 森亮太)
2018/06/05 19:01