18日、W杯ロシア大会を前に行われるガーナ戦の日本代表27人が発表されたが、その中に、メンバー入りが期待された杉本健勇の名前はなかった。翌19日、報道陣にその思いを問われた杉本は、「まずね、“杉本、落選”という記事が出ていない時点で『ダサいな』と(笑)。それくらい、自分の力のなさを感じた」と第一声を発した。
その後、「ここで人生が終わるわけではないし、サッカー人生は続いていく。もちろん、W杯はずっと目標にしていた場所なので、いまは何を言っても強がりに聞こえると思うし、悔しい気持ちはある。ただ、俺自身は『ここからまた、やってやろう』という前向きな思い。それよりも、僕のことを応援してくれていた方や、僕に期待してくれていた方のショックのほうが大きい。すごく残念に思ってくれている。そういった方たちの期待を裏切ってしまった申し訳なさはある」と一気に語った。
今後、そういった人たちの思いに応えるために、ファン、サポーターの夢や希望も乗せて、杉本の戦いは続いていく。「いま、セレッソでプレーできていることが幸せですし、いまは明日の試合のことしか考えていない。もちろん、W杯には出たかったし、まだ何が起こるか分からないから、準備はしておく。それに、今大会がダメでも、カタールに向けて、俺の戦いは昨日から始まっているから(笑)。頑張ります!」と努めて明るく振る舞った。
再出発となる20日のJ1第15節・広島戦から、杉本の新たな戦いがスタートする。
(C大阪担当 小田尚史)
2018/05/19 16:43