愛媛は15日、今季ここまでリーグ20位と成績不振であることを理由に間瀬秀一監督を解任。同時に愛媛FC .U-18の指揮を執る川井健太氏が新監督に就任することを発表。同日午後に同新監督の就任会見を行った。
今季の愛媛は開幕4連敗と苦しいスタート。その後も順位浮上のきっかけをつかみ切れず、状況が好転しないままシーズンの1/3となる14試合が経過。J2第14節・福岡戦での敗戦を受け、村上忠社長は「苦渋の決断だった」と間瀬監督の解任に踏み切った。
新指揮官として白羽の矢が当たったのは愛媛OBでもある川井健太氏。昨季まで3シーズンにわたって愛媛FCレディースの監督を務め、今季より愛媛FC. U-18の指揮を執っていた。36歳11カ月での監督就任はJクラブ史上3番目の若さとなる。
川井新監督は就任のオファーにあたって「悩むという単語がなかった」とキッパリ。自らが育ったクラブの窮地を救いたい思いから就任を即決断したという。
新体制でリスタートをする愛媛だが、川井監督にとってのスタートラインはライバルチームと同じ位置ではない。チームとしての課題の修正、再構築が早急に求められる中でも、リーグ20位という順位からはい上がっていくための結果も必要とされる。
「内容を求めても結果が出なければ意味がないし、結果が出ていても内容がダメであればお客さんが離れていく。僕はバランスを非常に大事にしている。理想を言えば結果と内容を求めたい。ただ、いまはどちらかに目をつぶってやらなければいけない可能性はある。でも、どちらかをゼロするということはない」
不振に陥っているチームについても川井監督は「(チームが)いま、なぜ力が発揮できていないのかを見定める必要がある」と直近の課題を挙げ、その上で「締めるネジを間違えないこと」と説明した。
川井監督の指揮官としての初陣は20日に行われるホームでの京都戦となる。
また、川井監督の就任に伴い、真中幹夫ヘッドコーチの契約解除と、新たなヘッドコーチとして愛媛FCアカデミーダイレクター・青野大介氏の就任も同時に発表された。
写真:松本隆志
(愛媛担当 松本隆志)
2018/05/15 18:44