左足の負傷で戦線を離脱していたチームの司令塔ガブリエル・シャビエルが、土曜日に行われる神戸戦で復帰の可能性が高まった。
シャビエルは6日の練習中に左太ももの肉離れを発症し、明治安田J1第6節の札幌戦から欠場が続いていた。ピッチに魔法をかける司令塔を欠いたチームは、攻撃の連係に冴えを失い、リーグ戦の連敗は、先ごろ日本代表の指揮官に就任した西野朗監督が率いていた2014年以来の5連敗に伸びている。
「自分の仲間を助けたいと、ものすごく思っていた。早く復帰したかった」とシャビエル。苦しむチームメートを見守ることしかできず、もどかしさを感じていた。練習を始めたのは15日から。気になるコンディションは「問題はない。練習でちょっとずつ上がっているので、神戸戦には間に合うだろう」と、あとは風間八宏監督の判断次第だと言う。
一方、JリーグYBCルヴァンカップGS第4節で、ここまで無敗の広島を撃破したチームメートから刺激も受けたようだ。いつもとは違うロングボールからの得点も参考にしたいとシャビエルは言う。「基本としては監督の指示に従うが、時と場所によっては本来やらないプレーも必要だと思った。常に目指すのはゴール。広島に勝った勢いを借りて臨みたい」
チームの状況が苦しい中で、徐々に光が見えはじめた名古屋。魔法使いの復帰をリーグ戦の連敗脱出とともに喜びたい。
(名古屋担当 村本裕太)
2018/04/20 11:53