東京Vの林陵平が、今週土曜日(21日)に迎える味の素フィールド西が丘での水戸戦に向けて心境を語った。
昨季は水戸に所属し、自身のキャリアハイとなる14ゴールを記録した林だが、ジュニアからユースまでを過ごしたクラブからのオファーに応え、9年ぶりにヴェルディに復帰。今季は途中出場が続いているが、「ヨーロッパの最先端をとり入れているロティーナ監督の指導を受けられるのは幸せなこと」と、日々トレーニングに励んでいる。
「個人的にはこの水戸戦に照準を合わせてきた」という長身ストライカーは、「自分がプロ選手として一番活躍できたチームなので感謝している。一緒に戦ったチームメートとまた別のチームで戦えるというのもサッカーの素晴らしいところ。水戸のサポーターも暖かい方が多くて、すごく応援してくれた。西が丘で、そうした皆さんの前でプレーできればうれしいですね」と、土曜日を心待ちにしている。
今季の水戸について林は、「[4-4-2]のベースは変わってないけど、パスを出して全員が飛び出してくるイメージがある。去年よりもボールも人も動くようなサッカーをしている。 僕も含めてだいぶ選手が変わって、チームを作るには正直時間がかかると思っていたけど、 長谷部さんの手腕がすごいのか、しっかり作られていると感じる」と分析。「お互いにいいサッカーをしていて、同じくらいの順位だし、熱いゲームになりそうですね」と展望した。
そこで海外サッカー通の彼に、「この試合、海外サッカーに例えると?」と無茶振りしてみた。一瞬「えっ」と絶句した林だったが、「そうですね、ヴェルディが目指してるのはペップ(ジョゼップ・グアルディオラ)のバルサや(マンチェスター)シティだけど、そこまで追いついてないから、強いて言えばベティスで。そして水戸は…、難しいですね。じゃあ地方クラブで[4-4-2]をベースにして小気味いいサッカーをしているということで、エイバルでどうでしょう?(笑)」と、ストライカーらしくしっかり期待に応えてくれた。
日本のJ2で、『ベティス vs エイバル』“のような”試合が見られるかもしれない。舞台はピッチがすぐそこに見られる西が丘。海外サッカー好きの人もぜひ足を運んでみてほしい。
(東京V担当 芥川和久)
2018/04/19 21:22