
頼れるベテランが勝って兜の緒を締めよの精神を見せている。
リーグ戦では2試合連続完封で2連勝中の長崎。長崎らしい粘り強い守備を取り戻しているが、最後方で構えるベテラン守護神・徳重健太の存在も欠かすことはできない。徳重自身は「僕は何もしていない(笑)。前線の選手から最終ラインの選手までみんながしっかり守備をしてくれて、僕はみんなが頑張ってくれた最後のところでプレーしているだけ。チーム全員でしっかり守備ができている結果」と謙遜しながらもチーム全体の成果には手ごたえを感じている様子だった。
しかし、そこに浮かれる様子はない。「チームとしてこの連勝でいい感覚、自信はもっていいと思いますけど、勝負というのは怖いもので、一瞬で流れが変わる。チームは生き物だなと感じることを経験しているので、いいときこそしっかり引き締めるところは引き締めて戦っていかないといけない」と、勝っているいまだからこそ、心にスキを作らないように自分自身をしっかりと戒めている。それも長年にわたり、培ってきた経験があるからこそだろう。
J1第6節・FC東京戦での5失点を「すごく屈辱的だったけど、ああいう悔しいゲームのあとにどういうリアクションをするかが大事。あのあとで特別に何かを変えたわけではないし、いつもと変わらずに自分に厳しい要求をして練習に取り組んだ」とブレずに継続を貫いた結果、2試合連続完封を手繰り寄せた。
22日に対戦する柏も強力な攻撃陣を擁するが、徳重はブレることなく積み上げてきたもので柏封じに挑む。
(長崎担当 杉山文宣)
2018/04/19 18:25