昨年12月にドイツのデュッセルドルフU-19から加入した鳥栖の伊藤遼哉が待望のトップチームデビューを果たした。
18日に行われたルヴァンカップ・湘南戦。先発に名を連ねた伊藤は、本来は中盤の攻撃的な位置でのプレーが持ち味だが、チーム事情により1トップの位置に入った。不慣れな位置ながらも前半はシュートを放つなど見せ場を作った伊藤。しかし本人は「とにかく結果を残したかったので、ゴールやアシストが欲しかった。そこができていないので悔しいです」と試合後は悔しさを表情ににじませていた。
試合終盤は足をつってしまったが、本人によれば「今まで体力的に問題があったことはなかったんですけど、公式戦で90分出るのは1年ぶりだった。逆に1年ぶりの公式戦で90分やって足をつらずにできる選手がいたらすごいなと思います」と話したように、試合をこなしていくことで十分に戻せるという手ごたえはある様子だった。
「カテゴリーにかかわらず日本で公式戦を戦うのが初めてというか、日本でサッカーの試合をするのが幼稚園以来だったので、あらためて今後につながると思います。いろいろな課題も見つかったし、いまの自分に何が必要なのかも分かったので、そういった部分を今後練習で磨いて、また試合に出ることができたら結果を残せるようにしたい」。鳥栖での初めての公式戦を終えてそう話した伊藤。ドイツ帰りの若武者のさらなる成長に期待したい。
(鳥栖担当 杉山文宣)
2018/04/19 18:14