17日、柏はACL第6節・天津権健戦に向けた公式練習と公式会見に臨んだ。
前節・全北現代戦で敗れたことにより、グループステージ敗退が決まった柏にとってこの試合は消化試合となってしまった。しかし、「決してフレンドリーマッチをしにきたつもりはないので、どん欲に勝利を目指してゲームに向かいたい」と強く意気込む下平隆宏監督をはじめ選手たちに緩んだ様子はない。
また、この試合では普段のリーグ戦やACLで出番に恵まれなかった選手や若手、ケガ明けの選手とメンバーは大幅に入れ替わるため、チャンスを得る選手たちのモチベーションは高い。プロデビュー濃厚なGK滝本晴彦が「ここで活躍しようと気負うよりは、自分がやってきたように、いつもどおりしっかりプレーすることをやっていきたい」と語れば、今季公式戦初出場を果たすことになる2選手もそれぞれに思いを述べる。「復帰戦だからといって特に意識することはなく、普段の練習でやってきたことを出せれば。今回出る人たちが頑張って活躍して、ポジション争いを激しくして、全体の向上ができればいいと思う」(手塚康平)、「この大会において先はないけど、僕たちにとって消化試合はないし、みんなも正直、勝ちにきている。この試合で頑張っていい結果を出すことができれば、選手それぞれの未来や今後のチャンスも変わってくると思うので、僕たちにとってはすごく重要な1試合。(自身としては)もうワクワクですね。小学生のときの遠足ではないけど、本当に楽しみというか、この大舞台でみんなと一緒に戦えることは誇りに思う。レイソルのプライド、日本の魂を持って、必ず勝てるようにみんなと一丸となってやるしかない」(澤昌克)。
そして最後はベテランが締める。「いつも出ていないメンバーがきているので、次のリーグ戦に『俺が』と、みんなそういう気持ちでいると思う。だから、このメンバーに関しては消化試合とかない。勝負にこだわることがいまのチームには必要だと思うので、それがリーグ戦にもつながればいい」(栗澤僚一)、「もちろんここにきているメンバーで全力で勝ちにいくし、ここにきているメンバーに消化試合だと思っているメンバーはいない。自分自身を含めピッチに立った時にベストを尽くすことでしっかりと勝って日本に戻りたい」(細貝萌)。
今後も続くリーグ戦、そして再び来季、アジアの舞台に戻ってくるためにこの試合が第1歩となる。
写真:須賀大輔
(柏担当 須賀大輔)
2018/04/18 12:14