今節、大宮と初対戦する山口。この一戦を誰よりも心待ちにするのが、MF三幸秀稔だ。
13年12月、仙台で開かれた「チャリティーマッチ」で、三幸は現在大宮に所属するGK加藤順大と出会った。「順大くん(加藤)は一回しゃべったら誰とでも友達という感じで、僕も仲間に入れてもらった。ご飯に連れて行ってもらったり、年末は泊まりに行ったり、プレゼントもたくさんもらったし…」と、三幸は楽しげに加藤とのエピソードを話す。
三幸は甲府時代に右膝前十字靭帯を負傷し、昨季はシーズン序盤の第4節・東京V戦で左足内側の側幅靱帯を負傷した。傷めた部位のケアや体づくりを見直す上でも、加藤からのアドバイスでトレーナーの紹介を受けた恩があり、「順大くんがいたからここまで来れたんだろうなと思いながらプレーしている」と振り返った。
今季ここまでは出場機会がない加藤だが、前節・松本戦ではベンチ入りを果たしている。三幸は「これだけお世話になった人と同じ舞台で戦えることが楽しみだった。(今節は)ピッチに立ってほしい」とピッチ上での再会を熱望する。
今季は全試合にフル出場し、ここ2試合はアンカーのポジションで奮闘している三幸。前節・山形戦では最後まで体を張って守り、完封勝利に貢献するなど、確かな自信を得ている。
「順大くんから点をとってやりたいし、順大くんのチームに対して自分がどれだけできるか見てほしい」
頼もしい兄貴分に、恩返しの勝利を誓う。
写真:松原純
(山口担当 松原純)
2018/04/06 20:32