今節迎える新潟とは初対戦となる熊本。J1復帰を狙うチームにどこまで戦えるか楽しみなゲームだが、もう一つの見どころは、両チームに在籍する「田中達也」の初対決が実現するかということ。
2016年に新潟でコーチを務め、「二人の田中達也」を知る北嶋秀朗ヘッドコーチは次のように言う。
「『タナカタツヤ』っていう名前がそうなのか、二人ともサッカーが好きで練習も手を抜かないし、ドリブルが得意でスピードがある。顔は『あっちのタツヤ』のほうがいいけどね(笑)。向こうの達也もチームにとって重要な選手で、先発する試合も、サブに入る試合も、メンバー外の試合もあったけど、いつもスタンスを変えず、やることはしっかりやるし、自分で課題を見つけて解決していく。こっちの達也は逆に感情をぶつけてくるというか、もがいていた時期も見てきたし、いろんな話をしながら乗り越えて、試したことが裏目に出たことも成功したこともあって。それを経て自分の立ち位置を見つけたって感じで。おこがましくて育てたとは言えないですけど、ここまでのプレーを見ていると、感慨深いところはありますよね」
九州産業大1年時に特別指定された時から話題となった、同姓同名の憧れの選手との対戦を、田中本人も心待ちにしている。
写真:井芹貴志
(熊本担当 井芹貴志)
2018/03/30 20:46