ルヴァンカップ第2節・広島戦で公式戦初ゴールを奪った名古屋の2年目・深堀隼平が、今季リーグ戦初出場に向けさらに調子を上げている。
多くのタレントを擁する名古屋FW陣の中で、もがき苦しんできた深堀。昨季も、そして今季の練習が始まったばかりのころも、FWではなかなか勝負させてもらえず、人数の足りない控え組のSBに入るのはまだましで、紅白戦ではほかの選手の動きをピッチの外から見守るしかないという屈辱の日々を送ってきた。
そんな深堀を支えたのはベテランの佐藤寿人。佐藤は深堀にFWとしての感覚を忘れてはいけないと、全体練習後に「隼平、やろうぜ!」とシュート練習に誘ったり、二人でご飯を食べたり、お風呂に入ったりして話を聞いた。ルヴァンカップの得点後も一番喜んでくれたのは佐藤だったと深堀は言う。
そんな佐藤に恩返しするために、次はリーグ戦でゴールを挙げるしかないと深堀は考えている。折しも名古屋はここにきてケガ人が続出。深堀もベンチ入りを果たせそうだ。「練習からFWをやらせてもらって、初ゴールを決めて気持ちがすごくラクになった。伸び伸びとやれるようになった」と深堀。25日に行われた大学生との練習試合ではハットトリックを達成。28日の練習でもタイミングのいい飛び出しで、スルーパスに抜け出しゴールを奪うなど好調ぶりをアピールする。「いまのチャンスをつかめるかは自分次第。リラックスしてできているので、結果はついてくると思う」。
プロ契約では唯一の地元出身選手。たくさんの期待を背負って鳥栖戦に挑む。
写真:斎藤孝一
(名古屋担当 斎藤孝一)
2018/03/29 18:16