15日の練習後、ここまでの試合で気になっていたことを曺貴裁監督にぶつけてみた。記者も開幕からここまで非常にポジティブな戦いを見せてくれていると思うが、シュートを打てるときに打たない場面が何度かあり、その点だけが気がかりだった。その問いに対する監督の回答は、伝えるべきか伝えないべきかの葛藤だった。
「選手に伝えていくべきことだと思うんですけど、そういった最後の局面の判断を監督やコーチが指示して決めるのは、あまりいいことではないと思います。それは選手が自立して決めていくことで、その局面での判断はほかの誰にも決められません。『思い切ってシュートを打つ気持ちは大事』というところまでは伝えてもいいかもしれないですけど、最後の判断は選手ですから」
監督からガミガミ言い過ぎてもしょうがない、しかし選手には気づいてほしい心構えでもある。その伝え方は場合によってさまざまだ。
「言わないことがいいメッセージになるかもしれませんし、一回だけではなく繰り返し伝えるほうがいいかもしれません。一つではないですね。さまざまです」
これから曺監督は選手たちにどのように伝えていくのか。そしてその変化はどのように現れるのか。
(湘南担当 中村僚)
2018/03/15 18:41