阪南大から今季加入した京都のルーキー・重廣卓也が、定位置の獲得に大きく近づいている。町田とのJ2開幕戦に85分から出場しJデビューを飾っていた重廣は、3日のJ2第2節・福岡戦では後半開始から投入されて45分間プレー。インサイドハーフの位置で攻守に存在感を示した。7日のトレーニングでは湯澤洋介に代わって主力組に抜てきされており、11日に迎えるJ2第3節・新潟戦で初先発となる可能性が高まってきた。
福岡戦は前半で相手に2点のリードを許していたが、重廣がピッチに入った後半は流れが一変。同点劇につながる働きを見せたが、「チームに活力を与えることはできたと思うけど、個人的にはまだまだ物足りない45分だった」と本人は満足していない。「まず意識していたのは、守備のところ。でも、攻撃ではアシストやゴールの結果を求めたかった。それができなかった」。自身のプレーがゴールに直結しなかったことを反省点として挙げる。ルーキーながら強気な言葉を臆せず口にするメンタルも頼もしい。
ポジション獲得という目標に加え、今節・新潟戦には重廣の闘争心に火をつけるもう一つの理由がある。開幕戦で決勝ゴールを挙げるなど新潟のエースに成長しつつある河田篤秀は、重廣にとって阪南大の3学年上の先輩。「体も強くて、足元の技術も高くて、ヘディングも強い。何でもできる怖い選手」と、能力の高さを身をもって知る存在だ。「大学時代に一緒にやっていた人だし、(河田との)対戦はすごく楽しみ」としながらも、最後に「負けたくない」ときっぱりと言い切った重廣。新潟戦は先輩vs後輩のマッチアップからも目が離せない。
写真:川瀬太補
(京都担当 川瀬太補)
2018/03/07 16:57