21日、J1元年の記念すべき開幕戦を前に長崎が最後の公開練習を行った。
昨季はほとんど行わなかった非公開練習だったが、今週は開幕戦を前にチームにとっては異例の試合前日と前々日の2日連続で実施される。大きな予算規模を持つわけではない長崎にとっては、J1の舞台で自分たちよりも上のクラブに勝つために、情報戦も含めてでき得る限りのことを行っていきたいという狙いだ。
高木琢也監督も過密日程の今季、スタートダッシュの重要性を常々語っており、それだけに開幕戦の重みは増している。主将を務める高杉亮太は「いろいろな人たちに支えてもらって長崎県とともに歩んできたチーム。まだまだ小さなクラブだけど、県民のみなさんと一緒に戦って前に進んでいければそれが長崎らしい。開幕戦で勝てれば良い流れを作れる」と開幕戦の重要性について語る。また、今季から長崎に加入した徳永悠平も「開幕戦で勝てれば勢いに乗れると思うし、自信にもつながると思う。そういう意味ではできるだけ早い段階で勝ち点を積み重ねていきたい。大事な試合」と同調する。
2日連続の非公開練習を経て、いよいよ24日に開幕戦を迎えることになる。しかし、特別な秘策を施すわけではない。長崎には確固たるスタイルがあるだけに、「積み上げてきたこと、今までやってきたことしかできないと思うので、それを出せるように、いつもどおりに臨めるようにチームをもっていければいい」(徳永)だけだ。
(長崎担当 杉山文宣)
2018/02/21 17:48