今週末に行われる第32節の結果次第では、01年以来となるJ1残留が決まる可能性がある。
敵地に乗り込む札幌が清水に勝利すれば自力で残留を決めることができるが、1時間早く試合を開始する広島が敗れてもJ1残留が決まる。08、12年と過去2度のJ1ではともに最下位でJ2降格の憂き目となっているだけに、今季こそは残留を果たしてクラブの当面の最大目標である『J1定着』への足がかりとしたいところだ。
そんな重要な一戦を前に、通常であればアウェイゲーム時は前日に敵地に移動をするところを、今節は2日前の16日に静岡県内へ移動。試合前日の17日も当地で練習を行い、万全の準備で清水戦に挑む。ただし、「残留が決まる可能性があるからというわけではなく、秋口以降はデーゲームでのアウェイ戦となるため、現地到着からキックオフまでしっかり時間を取りたいという考えからです」と、移動や宿泊の手配をする李マネジャー。次節のG大阪戦も同様のスケジュールになる見通しだ。
いずれにせよ万全の準備をすべく、チームは前々日に静岡県内へと移動。16日にチームが出発する際にはクラブ職員もバスを見送った。「良い調整をして試合に挑める」とMF兵藤慎剛。そして兵藤は「故郷にあるJクラブ(長崎)がJ1昇格を決めたことは刺激になる。自分たちも良い結果を出したい」と意気込みを発してバスに乗り込んだ。
16年ぶりのJ1残留に向け、札幌が万全の調整をすべく静岡の地へと向かった。
(札幌担当 斉藤宏則)
2017/11/17 07:00