前節・松本戦で今季初ゴールを挙げた大分の岸田翔平。喜びの余韻は当日限りで切り替え、今節の千葉戦に向けてはまた別の楽しみに向けてトレーニングに励んできた。
「毎試合それぞれに楽しみがあるけど、今節は自分にとってはまた特別な一戦」と話す理由は、大分アカデミーの同期である清武功暉との対戦だ。「本当にずっと一緒にいて、双子の兄の和人(山口)と3兄弟と言われるくらい仲が良かった」という。J2第21節の前回対戦では、試合後にユニフォームも交換したが、清武は先発で活躍し、岸田はベンチを温めた末に試合に敗れるという悔しい思いをした。「だから今回はやり返さないと」。
清武が左サイドハーフで出場すれば直接対峙となる可能性があるが、逆サイドだった場合は、こちらも大分アカデミーの後輩にあたる為田大貴とのマッチアップも予想される。「タメはタメで厄介な選手。後輩には負けられない」と闘志を燃やす。
「上を目指す上で絶対に負けられない相手。でも、気負うことなく自分たちの積み上げてきたものを表現したい」と、シーズン終盤に調子を上げてきた生え抜きが、故郷のクラブのために全力を尽くす。
写真:ひぐらしひなつ
(大分担当 ひぐらしひなつ)
2017/10/27 11:35