26日、仙台の運営会社である株式会社ベガルタ仙台は取締役会を実施。平成29年(2017年)度の中間決算を報告した。
報告された仙台の平成29年度上期の収支実績は、収入合計が計画に対して7,500万円少ない14億8,700万円だったが、支出合計は計画より1億3,700万円少ない14億400万円となり、税引利益は計画より6,200万円多い8,300万円となった。
取締役会後に行われた記者会見で、仙台の西川善久代表取締役社長は「主に事業経費を節約した結果、支出を抑えることができた」と説明。通期では1,000万円から2,000万円の黒字が見込まれると話した。
上期での収入面で計画を大きく下回ったのは、トップチームのホームゲームチケット収入(※上期の場合はJ1リーグ戦10試合、ルヴァンカップ3試合、プレシーズンマッチ1試合)を中心とした興行収入の部分で、計画より6,100万円少ない6億8,800万円にとどまった。同時期の1試合あたりの平均入場者数も、昨年の同月比で1,292人減の12,164人だった。
直近のホームゲームであるJ1第28節・浦和戦のチケット売れ行きが好調であるように、今季残り試合のホームゲーム入場者数をいかにして伸ばすかが、クラブの課題の一つとなっている。特にクラブ史上初の4強進出を果たしたルヴァンカップ準決勝・川崎F戦の第1戦の集客は、その試合自体の収入だけでなく、その後のリーグ戦のホームゲームにも関わる重要なものといえる。このことについて西川社長は「平日の夜に開催される試合だが、現在のチームの勢いを多くの方に見ていただけるように広くアピールしたい」と話した。
(仙台担当 板垣晴朗)
2017/09/26 17:40