試合終盤に投入され、自慢の走力を披露することの多いFW大槻周平。16日のJ1第26節・札幌戦で72分から出場すると、前線へのプレスでチームに貢献した。「前で奪えたらチャンスになる。ボールを回されると腹立ってくるので(苦笑)、早く奪いたいというのがありますね」と、ノンストップにさえ映るプレッシングの考え方を話した。
吉田孝行監督からは「様子を見て」とプレスをかけるように求められているようで、「そこは考えている」と、連動の大切さを強調。その上で、「ランナーズ・ハイってあるじゃないですか。ボールを奪えたら気持ち良いし、そういうのもあって」と笑顔で述べる。昨季まで在籍した湘南時代から培った爆弾プレスへの強い覚悟を話していた。
札幌戦で今季リーグ戦初得点を決めた田中順也に刺激も受けている。「順也さんは毎日練習をしっかりやって結果を出した。継続してやることがあらためて大事だと感じた」と士気が高まる。20日には天皇杯・松本山雅戦を控えるが、「出ていない選手、チャンスをもらった選手が結果を出すことでチーム力は違ってくる。そこは見せつけないといけない」と出場への闘志を燃やした。
松本山雅を率いる反町康治監督は、湘南に練習生として参加した際の指揮官だった。自身の獲得を最終的に決めてくれた監督とのことで、深い感謝を口にする大槻は「しっかりと成長した姿を見せたいですね」と強烈な恩返しをにらんでいた。
(神戸担当 小野慶太)
2017/09/19 21:10