山形ユースから今季トップチームに昇格した髙橋成樹。まだリーグ戦に絡めず、天皇杯2・3回戦でのベンチ入りにとどまっているが、今季は試合出場にこだわるよりも、自らを成長させる1年と位置づけた髙橋にとっては想定内。練習には意欲的に取り組んでいる。
ここまでの進捗状況を聞くと、「最初に立てた目標の達成度は自分が思うとおりですけど、その目標が、いまとなっては『それではダメだ』という感じ」との回答。「目標が低かったというわけではないですけど、それだけでは足りないというか。ユースのときにこうと考えてやるのと、実際にトップチームに上がって日々やっていって考えることとは違う。そういう面で、ざっくりとした目標しかなかったので、やらないといけないことをもっと細かく修正しました」。
ほぼ毎日のようにヘディングで大きくはね返す練習をするなど、プラスαのトレーニングも地道に続けている。ただ、この夏、2度にわたり丸刈りにしたのも気合いの表れかと思ったら、そればかりはどうやら違うらしい。
「髪は伸ばしたいんですけど…と書いておいてください。伸ばしたいんですけど…」とどうも歯切れが悪い。「アイツです、アイツ」と指差す先には茂木力也の姿があった。どうやら、丸刈りは茂木の意向らしく、実際にバリカンで刈っているのも茂木とのこと。「アイツ、山形の冬を知らないので。俺は山形の冬を知っているので、(これから)伸ばします」。
死活問題ではあるが、2歳年下の髙橋の意向がとおるかどうか。今後の成り行きに注目したい。
(山形担当 佐藤円)
2017/09/13 20:22