田坂祐介選手がドイツ・ブンデスリーガ2部ボーフムに移籍することが発表されました。チームは週末がオフ。来週にもドイツに渡ってメディカルチェックを受けるとのことで、今日がフロンターレでの別れの日になりました。ということで、今日の練習試合後に行われた囲み取材のコメントをお伝えします。
─今の率直な心境は?
「僕の中ではチャレンジなので、『やってやるぞ』という気持ちが強い。行ってみないと分からない不安があるけど、今は楽しみの気持ちのほうが強いです」
─海外志向は以前からあったと思いますが、ボーフムというクラブを意識したのは?
「具体的になったのは、1カ月以内です。ボーフム自体は、もともとテセさんが行ったクラブなので知っていたし、どういうサッカーをするのかというのも分かっていた。システムは〔4-2-3-1〕なので、勝負したいポジションはトップ下か2列目ですね。攻撃面でゴールに絡む動きが評価されたと思うので、そこを出していけたらと思ってます」
─海外でのプレーを意識したのはいつから?
「フロンターレで試合に出るようになってからですね。自分のキャリアをどうステップアップさせていきたいかと考えたときに、海外でプレーしたいと思った。これが年齢的にも最後のタイミングかなと思いました」
─チームメートからはどんな言葉を?
「みんなから『頑張ってくれ』と言われました。『すんなり帰ってくるなよ』という厳しい言葉も言われました(笑)」
─今日の練習試合がラストマッチになったが?
「ゴールできてよかったです。PKもみんなが蹴らしてくれました」
─フロンターレでの思い出というと?
「この日常ですね。麻生グラウンドにきて練習して帰るというのが自分の生活スタイルの一部でしたから。それがなくなるというのがまだ想像できない。明日からそれがなくなるのはさびしくなりますね。でもそれ以上に、自分に対する期待感を持っていきたい」
─ドイツでプレーする日本人選手も多いですが、彼らはライバル?
「ライバルという意識はないですね。というのも、僕は2部リーグですし、彼らは1部リーグ。僕は早く1部リーグにあがって、彼らと対戦したい」
─ドイツ語のほうは?
「全くしゃべれないです。ノリで頑張ります(笑)。なじむためにしっかり勉強しないといけない。あとは英語でなんとか」
─このタイミングでチームを離れることに関する心残りはありますか?
「今のチーム状況で離れることも心残りでしたし、このチームでタイトルが取れなかったことも心残りでした。ただ残った選手が成し遂げてくれると思うし、そのポテンシャルもあると思う。その目標は託したい」
(川崎F担当 いしかわごう)
2012/07/20 23:06