前節の熊本戦は14試合ぶりに先発出場を果たした戸島章が決勝点を奪うなど、町田はチャンスを与えられた選手たちがチームの勝利に貢献。谷澤達也のボランチ起用など、相馬直樹監督がチームに新たな刺激を注入する中で前節は結果を残した。
チームの競争力という意味では昨季に比べて高いレベルを維持できており、6日のトレーニングマッチ・東京国際大学戦では重松健太郎が負傷から実戦復帰を果たすなど、現状の町田は選手起用と戦い方の幅を生む陣容が整ってきたと言っていい。「けが人が戻ってきて、コンディション面や戦術面でこういう意図を持ちたいというときに変化をつけやすい状況になっている」。現在のチーム状況を相馬直樹監督もそう言って歓迎している。
ただし今節・岡山戦は累積警告により、吉田眞紀人と谷澤達也が出場停止を余儀なくされる。そのため、町田にとってはチームの“総合力”が問われる戦いになる。熊本戦でボランチのポジションを谷澤に譲る格好になった森村昂太(写真)は言う。
「いまはお互いに切磋琢磨しながら、各自が刺激し合えている。ただメンバーが代わった中でも結果を残すことを単発で終わらせるのではなく、連勝して勝ち点を伸ばすことでさらにチームをもっと良い方向にもっていけると思う」
前節の勝利で勝ち点を『42』に乗せた町田だが、チームとしての進化を遂げる戦いに終わりはない。
(町田担当 郡司聡)
2017/09/08 19:55