平松宗が恩師の前での恩返し弾を誓った。
新潟から期限付き移籍で長崎に加入後、初出場で初得点を記録。前節は初先発も飾るなどすでに存在感を発揮している平松。高木監督も「言われたことをできるだけ短時間で発揮できるというか、表現できる」とその能力を評価している。
そんな平松は、今節対戦する金沢の柳下監督は平松がプロになった最初の年に新潟で指導を受けことがある。いわば恩師だ。平松は柳下監督について「すごくお世話になったし、僕がプロでやっていく上で大切なことを教えてもらった人」だと語る。「ハードワークの部分、仲間のミスを全員でカバーする意識、チーム一丸で戦うことの大切さ、練習から100%でやること。そういったことはヤンツーさん(柳下監督)から学びました」と振り返る。日ごろの練習を見ても平松の姿にはそういったものが詰まっている。平松の言葉にうそ偽りはないようだ。
「普段は優しいし、お父さんっていう感じの人。ただ、サッカーの世界に入るとスキがないというか。ヤンツーさん自身がサッカーがすごく好きな人なので、練習でも試合でも絶対に妥協がない。プレーと結果で恩返しできればなと思っています」と恩師の前でのゴールを誓った。
高木監督も「もうちょっと、シュートの回数も増やすべき。3、4本は最低でも撃っていけるようにならないとチャンスも出てこない」と平松に課題を課す。「ファンマが出場停止から戻ってきて当然、意識はする。結果を出すのがFWの競争に勝っていく一つの材料」と平松も結果に対してどん欲な姿勢を示している。今節、求める結果を平松は出せるか。
写真:杉山文宣
(長崎担当 杉山文宣)
2017/08/31 19:56