今季もJ2残留を目標に掲げる金沢にとって、前々節・群馬戦(1△1)、前節・讃岐戦(1●2)の下位直接対決は今後の行方を占う重要な試合だったが、2試合で勝ち点1という結果に終わった。下位のチームを突き放すことができず、讃岐には勝ち点1差まで詰め寄られた。
「良くはないよね。でも、勝っても内容的に悪いゲームだったら、次にちょっと強いチームとやったら間違いなく勝てない。それよりも、良いゲームが続いている。やろうとしていることができているゲームが増えている。オレはそっちのほうが良いと思う」(柳下正明監督)。
指揮官は悲観せず、ゲーム内容の変化に目を向ける。「今まで8試合勝っている。でも、8勝のうち、本当に”勝ちゲーム”で勝ち点3を取っているのは一つか二つしかない。負けや勝ち点1でも仕方ないゲームで勝ち点3を取れているだけ。いまは逆に、ここ5、6試合は内容的に勝ち点3を取ってもおかしくないゲームをしている」と言う。
内容が良化すれば勝利に近づくのは確かだが、残留争いを制するには結果が必要。そのためには「今までの悪い癖、変なプレーをなくしていかないと難しい」(柳下監督)。チームの土台作りとJ2残留。二兎を追う金沢の戦いは続く。
(金沢担当 野中拓也)
2017/08/30 09:54