前節・鳥栖戦(0●3)で伊藤彰監督体制における初の完封負けを喫した大宮にとって、攻撃の迫力を取り戻すことは急務。江坂任やマルセロ・トスカーノといった主力の奮起はもちろん、攻撃陣に限らず、チーム全体の連動を高めていきたい。
前節途中出場のマテウスは「後味の悪いゲームになってしまった。そこはもう忘れて、次の広島戦に切り替えなくてはいけない」と話し、あくまでこれまで取り組んできたことの継続に活路を見いだすと強調。「今までやってきた攻撃の形やバリエーションを広島戦で出すことが必要なこと」という信念を持って、広島戦に臨むつもりだ。
鳥栖戦ではビルドアップに詰まる場面が多く、苦しい状況を打開する術も見せることができなかっただけに、個人での打開力に優れるマテウスは“特効薬”にもなり得る。マテウス自身、その役割には自覚を持っている。
「まずは監督が求める役割を、一つだけじゃなくてすべてやらなければいけない。自分は攻撃のサイドの選手なので、しかけること、アシストやゴールを狙うことも必要になってくる。ボールを持ったらしかけてゴールを目指すことをやらないといけないと思います」
マルセロ、カウエという同胞が加入したことで、日々のトレーニングでの充実感は傍目にも伝わってくるほど。「1試合1試合を決戦のつもりで戦わないといけないと思っています」と力強く語った背番号16の躍動に期待したい。
(大宮担当 片村光博)
2017/08/24 18:49