J1第16節・仙台戦の試合中に左ハムストリング筋損傷を負った清武弘嗣。その後、チームを離れてリハビリに励んでいたが、22日、C大阪の練習に合流した。ただ、すべてのメニューをこなすにはまだしばらく時間がかかる様子で、22日は同じく別メニュー中の山内寛史らとランニングで汗を流した。
ひさびさの舞洲グラウンドについて「良いっすね」と第一声を発した清武は、自身の離脱後も上位をキープしているチームについて、「優勝も狙える位置にいるし、みんなすごく戦っている」と感謝。自身も勝負どころの9月に復帰し、「ギアを上げたいですね」と意欲を語った。
その一方で、逸る気持ちを抑えるように、「焦ってはいけない。ここに帰ってきたら、みんながいるし、みんながサッカーしている姿を見ると、『早くサッカーしたい』という気持ちは強くなる。でも、その感情はグッと抑えて、復帰に向けてやらないといけない」と神妙な面持ちで話した。
仙台戦後、「キヨ(清武)がプレッシャーを感じないように、僕らがピッチで結果を出すだけ。去年、みんなが自分にそうしてくれたように、今年は僕らがキヨのためにできれば良い」と話していた柿谷曜一朗も、「(全体練習への復帰は)まだ先なので、油断せずに。あいつも僕らが近くにいればいるほど焦るやろうから、なるべく焦らせず、良い方向に進めて行けるようにやっていきたい」と清武を気遣った。
そんな主将の言葉を伝えると、「(柿谷)曜一朗は、去年の自身のけがも踏まえて、(復帰を焦らずやる)気持ちを話してくれる。キャプテンにも迷惑をかけていると思うけど、そのぶん、復帰してピッチに戻ったら、チームのためにやりますよ!」と清武の表情もパッと明るくなった。C大阪は今週末に首位・鹿島との大一番を控えているが、そんなチームの士気を高める役者が戻ってきた。
(C大阪担当 小田尚史)
2017/08/22 17:32