8月9日は長崎という街にとって特別な日。今日は、長崎に原子爆弾が投下された日であり、今年で72回目となる原爆の日を迎えた。
午前練習を行っていたチームは、原爆投下の時間を知らせる市内放送が流れるタイミングに合わせて、練習を一時中断。ピッチで円を作り、市内放送での黙とうの合図に合わせて1分間の黙とうを行い、原爆で亡くなった方々へ哀悼の意を示していた。
今季から長崎にやってきて、こういった形での黙とうを初めて体験した島田譲は「長崎にずっと住んでいるわけではないので、今まではこういうふうに身近に感じることは少なかった。復興してきた、それにかかわってきた人たちのためというか、そういう人たちへの感謝の気持ちも持ちながらやらないといけないなというのは、今日あらためて感じました」と話し、長崎という地でプレーしていることに思いを馳せていた。また、この夏に加入した丸岡にとっても初めての体験。丸岡は「こういう気持ちは絶対に忘れてはいけないし、2度と起こってはいけない。やっぱり、平和が一番だと思う」と平和への思いを述べた。
現在、平和祈念ユニフォームを着用して試合を戦っている長崎。サッカーができているのも平和だからこそ。平和への思いをあらためて感じた選手たちがピッチで全力プレーを見せる。
写真:杉山文宣
(長崎担当 杉山文宣)
2017/08/09 17:44