6月21日の天皇杯2回戦・沼津戦のゲーム中に肉離れを起こし、以降別メニューによる調整を続けてきた下畠翔吾が19日から京都の練習に完全合流している。
本来は“けがに強い”というのが、下畠のストロングポイントの一つ。今回のようにプレスリリースが出るようなけがはほぼ経験がなく、肉離れ自体も人生初という。それでも、「リハビリや治療と並行して、体の作り方をもう一度学ぶことができた。呼吸法とか、新しいことも取り入れて。良いきっかけになったと思う」と慣れない負傷離脱の時間を有意義に活用していた様子。
下畠が復帰戦として照準を合わせているのは、土曜日に行われるJ2第24節・名古屋戦だ。「しっかり治療もしてもらって、リハビリもしてもらった。当初の予定どおり、順調にきている。自分の中にも『出たい』という気持ちがあるし、コンディションも名古屋戦に合わせてやってきた。大丈夫だと思う」。
名古屋戦は練習試合も挟まずに迎えるゲームとなるが、「ゲーム勘? そんなの、元々ないです」と笑い飛ばす。下畠はこれまでも、出場機会が与えられない状況下であっても準備を怠らず、突然の起用でも与えられたタスクをきっちりこなしてきた選手。そんな雑草魂の持ち主は、ぶっつけ本番の復帰に何の不安も感じていない。
(京都担当 川瀬太補)
2017/07/20 17:06