13日、元イタリア代表で16-17シーズンまで25年間、ASローマでプレーしたトッティの去就について、現況がより鮮明な形で判明してきた。ローマのアドバイザー契約を受けるか、それとも現役続行を希望して東京Vへの加入を決めるか。いまもその2択であり、確定していないという。
トッティの去就報道について、日本側とイタリア側で情報が錯綜している。イタリアメディアは東京V加入は白紙になったと報じているが、トッティ側と東京Vの間に入っている仲介人や東京V・羽生英之社長によると「断られたという事実はない」(13日現在)。
13日にもトッティとローマのモンチSDが直接会って話をしているというものの、ローマ側が提示した条件にサインをしたという情報はなく、先週より進展はない状況だ。モンチSDは「ローマとしてトッティの決断を尊重する。たとえどんな決断を下しても、彼はノックをする必要はなく、いつでもまた彼はASローマという家に帰ってくることができる。ここはトッティの家でもある」と発言しており、トッティ側に判断をあおいでいる。
一方でトッティは近年のプレーに納得をしていないこともあり、現役続行の意思がある。そこで、複数クラブの中から意義を感じて東京Vでのプレーを希望。先週末より、周囲との連絡を遮断して回答を先延ばしにしてまで、トッティはひとり熟慮を重ねてきたという。
なお、今回の話を耳にした東京Vの選手たちからは、「あのトッティと一緒にプレーできるのなら、もちろんしてみたい!」という声が多く聞かれている。
6月より、トッティは身の振り方についてベストの選択をしようと考えを続けている。その答えとして、ローマに残るのか。東京Vのユニフォームに袖を通すのか。目前には二つの分かれ道。家族の希望も含めて、あとは行く先を決めるのみとなった。
(東京V担当 田中直希)
2017/07/13 21:52