1-0とリードした前節・群馬戦の44分、PKを蹴ったのは先制ゴールも決めている阪野豊史。しかし、この場面ではGK清水慶記に止められて追加点ならず。ともすれば流れを悪くしかねないPK失敗だったが、試合は山形が1-0のまま勝利した。
PK直前には、「『誰が蹴るんだ?』みたいになっちゃって」とキッカーが決まるまでにちょっとした間があったことを阪野も認めている。開幕の京都戦と第7節・大分戦でPKを蹴った鈴木雄斗が負傷離脱中という事情もあった。
PKキッカー、次は誰が? 木山隆之監督に聞いてみると、「蹴りたい人が蹴ればいい」との回答が返ってきたが、これまでも監督側から特にキッカーの指名は行っていなかったそうで、鈴木に関しても監督からの指名ではなかったという。
「『(鈴木)雄斗、お前な』と言ったこともない。アイツは自分で蹴ろうと思って、絶対的な自信があるから蹴ったんだろうし、入れてくれれば別に誰が蹴ってもいい。チームのために、勝つために、プレッシャーをはね除けて点を取ると思うヤツが蹴ればいいと思う」というのが基本線。そして「ダマが蹴ったっていいですよ」とGK児玉剛の名前も挙げた。
次にPKを獲得したとき、いったい誰が蹴るのか? そうした場面を作るためにも、敵陣までボールを確実に運びたい。
(山形担当 佐藤円)
2017/06/16 07:00