日本代表MF遠藤航が、フル出場を果たした13日のW杯アジア最終予選・イラク戦を振り返った。
遠藤は直前のキリンチャレンジカップ・シリア戦も出番はなかったが、MF山口蛍の負傷により“本番”のイラク戦で先発に抜擢され、W杯アジア最終予選初出場。「前回(3月のUAE戦、タイ戦)はひさびさに選ばれたけど、試合に出られなかったし、出たいという思いは強くなっていた」中、6月のキリンカップ、3日のブルガリア戦、7日のボスニア・ヘルツェゴビナ戦に途中出場して以来、約1年ぶりの代表出場を果たした。
ひさびさの出場ながら、「麻也くん(吉田)と(昌子)源と連係を取って良いバランスを保てた。しっかり守備から入ろうとしたし、ある程度はプランどおり」だったが、「失点のところは守備的になり過ぎた。あそこで踏ん張りたかった」と同点ゴールを許したことを悔やんだ。
勝利を逃しただけに「満足はしていない」が、「悪くはなかったと思う」と一定の手ごたえを感じている様子。「バランスを取りながら、もっとボールを奪う回数を増やしたい。もっと奪い切ることができれば、そこから攻撃につなげられる」という課題にも「良いモチベーションを得られる」と前向きに話した。
また、遠藤にとって「1試合だけとはいえ、最終予選にボランチで出られたのは大きい」ことだった。「代表ではボランチで使うと言われているし、ボランチでの成長を考えるとA代表に入り続けることが大事」。
それは浦和では3バックの中央でプレーしていることが大きな理由であり、リオ五輪で結果を出せなかった際にはポジションの違いにもどかしさを感じることもあったが、いまは「ポジションは違うけど、やることは変わらないし変える必要もない」と意に介さない。
何より今回の抜擢も「浦和で続けてきたことが評価された」からだと自覚している。代表のためにもまずは「浦和でしっかりプレーする」ことに集中する。
写真・菊地正典(エルゴラッソ浦和担当)
(浦和担当 菊地正典)
2017/06/15 18:31