リーグ戦の次節・札幌戦で、鳥栖はクラブ初となる『値段のないスタジアム』を実施する。
この企画はチケット購入の際に代金を支払う必要がない。当日の試合内容、鳥栖の選手たちの姿を見た上で帰る際にゲートに設置されるボックスに来場者が自分で値段を決めて支払うというもの。金額設定は自由で、試合に満足できなければ0円というのも認められている。まさに来場者が自らチケット代を決めるという値段のないスタジアムだ。
この企画についてマッシモ・フィッカデンティ監督は「クラブのチームに対するサポート、一つのアイディアとして、お客さんを多く集めるために企画してくれたことに感謝しています」と集客努力を図るクラブに対して感謝の気持ちを示した。また、GK権田修一は「僕らも自分たちがプレーしているのをたくさんの人に見てもらうのが喜び。そのための企画をクラブがやってくれて、そのチケットの価値を上げられるのは僕らしかいない」と話した。この企画について権田自身はおもしろさを感じているようで、「欧州の良い試合だったら1万でも3万でも払うし、欧州CLの決勝だったらすごい額でも買う人がいる。自分たちの試合にどれだけの価値があるのか純粋に興味はある」と最高価格への関心も示していた。
権田自身、「勝ったら試合後に僕がボックスを持って(試合後のイベントである)ビアガーデンに集金に行ってもいい」と宣言した。この企画はA自由席メインスタンド、A自由席バックスタンド、B自由席、ホームサポーター席3階の4種類が該当となっている。どれだけのサポーターが集まり、どれだけの金額が集まるのか。試合だけでなくそちらにも注目が集まる。
(鳥栖担当 杉山文宣)
2017/05/23 10:00