アルウィンに『野田隆之介』の名が響き渡った。
21日のJ2第15節・松本戦。欲しかった先制点は愚直にハードワークを続けた男がつかんだ。体を入れてゴール前でボールを受けた野田隆之介。ゴールを背に向けた難しい局面で胸トラップからGKの頭上を抜くバイシクルシュート。これがフワリとゴールに吸い込まれた。「あれはイメージどおりと言えばイメージどおり。あんなにキレイに決まるとは思っていなかったけど(笑)」。喜びを爆発させた殊勲の背番号15は、真っ先にサポーターのもとへ向かい思い切り拳を突き上げた。
「前で体を張って五分五分のボールをマイボールにすることは大事な仕事なので、そこだけは負けないように意識した」。この言葉どおり野田は対人の強さやキープ力で、攻撃の起点となった。さらには迫力のあるプレッシングで相手に自由を与えない守備を披露。90分間、チームのために走り続けた野田。けがやコンディション不良で多少出遅れたが、ようやく結果で勝利に貢献した。
「山田くんがああいうヘディングを入れて、2-1で勝てて良かった。相手の時間帯もあって、ああいう形でやられたけど、自分たちのスタイルで挽回することができた。それはすごくチームとして大きいことだと思う。勝ててみんなに喜んでもらえて、ものすごくうれしい」
(湘南担当 高澤真輝)
2017/05/22 15:04