神戸のFW渡邉千真が、14日のJ1第11節・鹿島戦で待ちに待った今季初ゴールを挙げた。
17日の非公開練習後、渡邉は「ゴールしたあとにみんなが喜んでいる姿を見てうれしくなった」と率直な心境を打ち明けた。そして、「(橋本)和が良いボールを上げてくれて合わせるだけだった。自分の駆け引きというより、ボールでうまくマークが外れた」と橋本和の繰り出したピンポイントクロスを絶賛し、感謝した。
渡邉と橋本は86年生まれの同級生。橋本は先日、第2子誕生が発表されたばかりで、“ゆりかごダンス”も予想されたが、そのシーンは訪れず。「和が言わないから…」と惑いの表情も見せた渡邉だが、「チーム一丸」が口グセの橋本だけに、互いのパフォーマンスがそれぞれの祝意のメッセージにもなったことだろう。
初得点までの期間には、履いている靴、身に着けている物を変えるなど、細かい部分で考えることもあった様子の渡邉。ただ、「サッカーのことはサッカーでしか取り戻せない。チームのためのプレーを心掛けていた」と強調し、献身的なプレーでチームを支えてきた。
鹿島戦でアンカーを務めて勝利に貢献した高橋秀人は、渡邉について「一番、神戸のためにピッチ内外でチームをまとめようとしてくれる大切な選手。それが報われてほしかったし、うれしかった」と喜び、チームを盛り立てる主将へのリスペクトを口にしていた。
(神戸担当 小野慶太)
2017/05/18 19:01