24日、C大阪は、26日に行われるルヴァンカップのグループリーグ第3節・鳥栖戦へ向けた練習を行った。この日はリーグ前節・甲府戦に先発した選手たちはランニングや室内トレーニング中心の軽めの内容で終えた一方、ルヴァンカップに出場すると思われる選手たちは攻守の戦術確認に加えてセットプレーと、中身の詰まったメニューに取り組んだ。
その中で、鳥栖戦では、直近のリーグ戦2試合はいずれも途中出場となっていた清武弘嗣に先発の可能性が出てきた。「普段、あまり試合に出ていないメンバーが中心でやるので、しっかり集中して、全員で共通意識を持ってやりたい。勝ちにこだわりたい」と清武は試合に向けた意気込みを話す。ポジションはトップ下が濃厚であり、「自分がずっとしたかったポジションなので、ここ(トップ下)で出られることは、自分にとってプラス」とも語る。
彼が入る影響は周囲の選手も感じている。「ここまでBチームもメンバーを固定して戦ってきたけど、キヨ(清武)が入れば多少なりともサッカーの質は変わる。それを周りの選手がどう合わせるか。キヨ自身も合わせる必要があるし、僕らもキヨに合わせないといけない」と田中裕介が話せば、「(ルヴァンカップの前節は)守られた相手を崩すアイディアが足りなかったけど、弘嗣さんはアイディアも豊富。足元でタメも作ってくれるので、良いボールをつけていきたい」と、ボランチで先発濃厚な木本恭生は試合をイメージする。
スコアレスドローに終わったルヴァンカップの前節・甲府戦はチャンスやシュートの数が少なかっただけに、周りのメンバーと合わせる時間こそ少ないが、攻撃を活性化させる役割が清武には期待される。
チームとしてもグループリーグ突破に向けて勝ち点を上積みしたい今節のアウェイ・鳥栖戦は、国内復帰後は初の地元・九州での試合となる“トップ下・清武”に注目が集まる。
(C大阪担当 小田尚史)
2017/04/24 16:17