松本にとって前節の長崎戦は同じ[3-4-2-1]のフォーメーションを採用する相手だっただけに、1対1の攻防が試合前から勝敗を分けるポイントの一つだった。対面の選手には負けまいと球際の激しい場面が増える中、左サイドの戦いは松本サポーターの大きな注目を集めた。
「リュウちゃんとは昨季まで一緒にやってきたので、やはり負けたくなかった。バチバチの展開になったが、それはそれで楽しくやれたと思う」と振り返るのは左ウイングバックの石原崇兆。長崎の右ウイングバックを務めていた飯尾竜太朗は昨季まで松本でプレーしており、お互いに手の内を知り尽くしている相手との攻防は見ごたえがあった。
そして16日に迎えるのは、えがお健康スタジアムで行なわれる熊本戦。熊本地震から1年が経ち『熊本地震復興支援マッチ』と銘打って行われる、この一戦。熊本にとってはいろいろな意味を持つ大一番となるため、松本は難しい試合展開を余儀なくされるだろう。それでも石原は、「熊本も気持ちが入ったプレーをしてくると思うが、アウェイでも無失点に抑えて勝ち切ることにこだわってやっていきたい」と話す。勝ち点3を得るという目標は、あくまでも明確だ。
(松本担当 多岐太宿)
2017/04/13 19:11