山形は現在、3試合連続ノーゴール。チームが得点へのトライを続ける中、個人的にも模索を続けているのが汰木康也だ。
前節・長崎戦は[3-4-2-1]のシャドーで先発に復帰し、自らボールを奪ってのショートカウンターからのドリブルや、サイドでの崩しなどで何度かチャンスを演出。しかし、本人は「外を崩したというよりは、外に追いやられたという感じだったので、苦し紛れのクロスとかを入れるしかない状況だった」と振り返り、自らにまだ及第点は出していない。
横浜FMユースから加入して4シーズン目。チームきってのドリブラーとして、昨季まではその特長を前面に押し出すプレーを求められ、実践してきた。しかし、木山隆之監督が就任した今季、まず求められるのはチームとしてのプレー。また、本来は左サイドハーフを持ち場とし、いったん外に開いて受けてからの仕掛けを得意としてきたが、現在プレーしているのは2シャドーの一角。味方との距離感を保ちながら、相手DFもいる狭いゾーンでボールを受け、ボールを扱わなければならない。
さまざまな戸惑いを抱えながらのプレーが続いていたが、ここへ来てようやく明るい兆しが見えてきたようだ。
「やっと試合を積み重ねて慣れてきたというか、真ん中でボールを受けられるようにはなってきたし、個人的にはキレとか調子の部分もだんだん上がってきている。これからどんどん良くなっていくと思う」
(山形担当 佐藤円)
2017/04/06 19:22