開幕からの5試合で1勝4敗、現在3連敗中とJ2序盤戦で京都は思わぬ苦戦を強いられている。4月1日に行われるJ2第6節の相手は、こちらも2連敗中の千葉。ともに連敗脱出を期すゲームとなるが、この一戦に「千葉とはめっちゃ相性が良い。自分にとっては“お得意さま”」と自信をのぞかせているのが京都のMF吉野恭平だ。
吉野がJ初ゴールを挙げたのは東京Vに所属していた14年J2第3節の千葉戦。これはプロのキャリアで吉野が唯一決めているゴールでもある。それだけではない。「プロ初先発の試合も千葉戦だった。その試合は自分のプレーも良くて勝っている。点を取ったのは、その次の年の千葉戦。京都に来た昨季も千葉戦(J2第35節)から迷いなくプレーできるようになって、それがきっかけで自分のプレーが変わった」と吉野の記憶に残る千葉戦は、良い印象のゲームばかりだという。
昨季途中に広島から期限付き移籍で加入した吉野は今季チームの副キャプテンを務めており、いまではすっかり京都の中心選手のひとり。「チームも自分もこの千葉戦で良い流れをつかんで、良い方向に進んでいきたい」と熱を込める言葉にも、チームリーダーとしての自覚が表われている。22歳の若きピボーテは、好相性の千葉戦をきっかけに、京都を反転攻勢へと導く構えでいる。
(京都担当 川瀬太補)
2017/03/29 09:56