高卒新人ながら、ここまで3試合で先発出場を果たした千葉のMF高橋壱晟。その大型ルーキーがプロ入り後、「すごく対戦してみたかった」と心待ちにしていたのが今節の湘南戦だ。その理由は「一緒にやらせてもらい、いろいろ学ばせてもらった」と尊敬してやまない青森山田高時代の1年先輩、MF神谷優太の所属先だから。ところが、当の神谷はU-20 日本代表としてドイツに遠征中で欠場が決定的。熱望していた同門対決はお預けとなり、素直に残念がる。
「プレスもすごいし、シュートもドリブルもパスも、なんでもできる選手」という神谷について、最も高橋の心に刻まれているのが、チームメートに強く要求する姿勢。勝負にこだわる熱い気持ちに感銘を受けたという。その神谷がプロ入りする際には、「『1年後、お前もこの世界に来いよ』と言われた」といい、ことあるごとにプロのピッチ上で戦いたい思いを口にしていた。
次に対峙する可能性があるのは、8月のホーム戦。「いまはU-20日本代表と、呼ばれなかった自分という差があるが、チームで頑張って成長してチャンスがあったときには負かしたい」。ずっと抱き続けてきた熱い思いを一旦胸にしまい、5カ月後の再会と先輩超えを誓っていた。
(千葉担当 大林洋平)
2017/03/22 18:41