鮮やかなアシストはシュートか? それともラストパスか? 第2節・千葉戦の先制ゴールのシーンについて、山形の阪野豊史のゴールをアシストした南秀仁が真相を語った。
前線3人のコンビネーションが光ったゴールシーンは53分。右サイドを突破した瀬沼優司がドリブルでボックス内に進入。マイナスのグラウンダークロスを南が左足ワンタッチで角度を変え、ファーサイドの阪野が流し込んだ。瀬沼のクロスはかなりスピードに乗っていたため、狙ってアシストしたのであれば神業級のプレー。ラストパスを送る直前に首を振り阪野のポジショニングを確認しているようでもあり、これはラストパスで確定かと思われた。
しかし、南本人は「あれはシュートです」とあっさり。「本当はセヌくん(瀬沼)からクロスが来たときに右足で打ちたくて構えてたんですけど、クロスが速かったので左足で流し込もうと思って左へ振ったら本当にきれいにパスみたいに見えた」。さらにこのとき、南はもう一つ技を繰り出していた。「自分でも驚かないで冷静を保っておこうと思って。『わざとだよ』みたいにしました」
開幕戦の京都戦でもPKを獲得するなど、ボックス内で相手を翻ろうする南のプレーにはさらに注目が集まりそうだ。
(山形担当 佐藤円)
2017/03/07 20:04