三浦文丈新監督が率いる新潟は25日、J1第1節・広島戦を1-1で引き分け、アウェイで貴重な勝ち点1を獲得した。
開幕戦でプロデビューを飾ったのは、市立船橋高から加入したばかりのMF原輝綺。高卒ルーキーが開幕戦で先発するのは、クラブ史上初。小泉慶とのコンビで、[4-4-2]のダブルボランチを務めた。
危機察知力に長けたルーキーは、開始7分、早速その持ち味を発揮する。自陣ゴール前に通されたスルーパスを広島のFW工藤壮人がヒールで味方に流したところ、素早く戻って蹴り出し、ピンチを救う。その後もボールを奪ってはビルドアップの起点となり、守る展開では運動量を発揮して味方のカバーに貢献した。
試合前、「新人だからと関係なく、試合に出たらガッツリいって、こういう選手がいるんだということを見せたい」と語っていたとおり、堂々たるプレーで存在感を発揮。新潟に退場者が出た82分以降は、[5-4-1]の最終ラインに入り、足をつりながらも体を投げ出してゴール前を死守。90分間と後半ロスタイムをフルに戦い切った。
試合後、「後半は自分のマークに叩かれて押し込まれたし、奪いどころを逃した場面もあった。そういう意味では課題が多く出た試合だった。今日より次、次よりもその次に良くなるようやっていければ。今日は周りに助けられていたので、自分がチームを助けられる選手になりたい」とコメント。プロとして第一歩を踏み出したことに満足せず、その成長意欲は増すばかりだ。
(新潟担当 野本桂子)
2017/02/26 18:44