千葉は22日の練習で守備連係を入念に確認した。特に目を引いたのはポジション別メニュー。DF陣に左右のウイングバックを加えたグループはラインコントロールやビルドアップを反復練習し、途中、フアン・エスナイデル監督が身振り手振りを交えて熱血指導する場面も見られるなど、意思統一のチェックに余念がなかった。
今季、千葉が採用する戦術は高い位置での細かなラインコントロールが肝となる。その統率役を担う主将の近藤直也は、直近2試合で勝利がなく、「手ごたえはそんなにない」と控えめながらも、4日後に控える町田とのJ2リーグ開幕戦に向けては、「開幕戦はすごく大事な試合。そこでしっかり勝って勢いに乗りたい」と前を向く。
さらに自身の役割についても「できるだけ自分が流れを読んで落ち着かせたり、ライン設定の上げ下げをうまく使い分けられれば、メリハリがつく」と認識は十分。J1昇格の実現には戦術の成熟度アップは必須条件なだけに、「勝ちを収めつつ、チームの完成度を高めていきたい」。経験豊富な背番号3は勝利を糧に上昇気流に乗っていくつもりだ。
(千葉担当 大林洋平)
2017/02/22 19:23