12日、新潟は高知県立春野総合運動公園で練習試合2試合を行った。午前中は愛媛、午後からは富山と対戦。愛媛戦は流れの中で守備は崩されなかったものの、セットプレーと終了間際の失点から1-2で今季初黒星。一方、富山とは2-0の完封勝利で試合を終えた。
新潟の3得点は、いずれもボールを奪ってから手数をかけないシンプルな攻撃から生まれた。愛媛戦で得点を挙げたのはボランチの小泉慶。54分、中盤でボールを奪うと、自らゴール前に持ち込んで左足でシュート。思い切りよく放ったボールはポストを叩いてネットに吸い込まれた。前日に「ボール奪取だけでなく得点に絡むプレーをしたい」と話していたとおりの、有言実行弾。「これまでは奪うだけで、シュートを打っていなかったので、それでは相手は怖くないと思っていた。監督から『前が空いていたら仕掛けていい』と言われていて、意識を変えたことで取れた」と胸を張った。
富山戦では5分、左サイドを突破した端山豪のクロスに指宿洋史が飛び込み右足で先制。48分には、酒井宣福のクロスに平松宗が頭で合わせて2点目を挙げている。
この日は両試合で[3-4-3]の新布陣も試された。「良いところも悪いところも出たし、2試合とも収穫はあった」と三浦文丈監督。2週間後に迫った開幕戦に向け、メンバーを絞りながら攻守に連係の強化を図っていく。
(新潟担当 野本桂子)
2017/02/13 09:52